新大久保コリアンタウン。

改札を出た瞬間から、香りと喧騒に我がソウルも踊る。
その最果て、ちょっと歩いた先に、知る人ぞ知る韓国料理店「松屋」がある。


まず目に飛び込んでくるのは、ドアに貼られた無言の主張。
「当店には支店はありません」
……なるほど、あっちの牛めし松屋と間違えられること多数なのだろう。
ちなみに創業年でいえば、牛めしの方は1968年、こちらは1989年。
年長者に軍配が上がるが、どちらも“みんなの食卓”を目指す姿勢に違いはない。
兄弟げんかはなしでお願いしたい🤜💥🤛


お通しはカクテキ。

筆者、大根の漬物はNG😖大根はおでんか役者にトドメてほしい。

コシの強い春雨の食感よく、おいしい。


ドングリの豆腐。ヘルシー界の隠れキャラは、地味にハマる、韓国家庭の味。
そして、本日の主役の登場。



松屋といえば、これなんで!!
細かく砕かれた豚の骨からとった濃厚なスープに、まろやかな辛味の唐辛子が入り、これでもかとニンニクが投入されている。あまりの旨さに、正気を保てないレベルでガツンとくる。まさに、暴力的うまみ。
骨に肉はほぼついてないが、そこをしゃぶるのが通の流儀。
「肉を食いたきゃサムギョプサルを喰らえ」という無言のメッセージが、骨の奥から聞こえる。

筆者は本来、ジャガイモが得意ではないが、ここのは別。ホクホク感がスープと絡んで、まさに芋の覚醒状態🥔✨

締めのお焦げおじやまでが、このスープをまとえば完全体に。
ハッキリ言って、カムジャタンだけで評価すれば、満点でも足りない。
💯💯💯💮
ごちそうさまでした。

胃も心も満たされた、最高のB級グルメ会であったとさ。

お店の評価(B会独断です)
味:32/40
骨肉とジャガイモと魚卵の醸し出す辛さと旨みのバランスが絶妙なカムジャタン最高❗️大食漢気味の私的にはもう少し、もう少し、もう少しだけお肉がついているとありがたい。
ドリンク:28/40
ノンアルまで種類も豊富。マッコリのクオリティはイマイチだった。ま、ここではビールで乾杯した後はチャミスルをクイッとやるのが良さそうだ。
雰囲気32/40
本場さながらの店内。料理とマッチしてるのが良い!バッグについたキムチの残り香に記憶を呼び起こされる🤭
コスパ32/40
韓国料理あるあるで、一品一品やや高めに設定されているが、量が多いので3人位でつつくことを考えると、むしろコスパは非常に高いと言える。
総合32/40
一にも二にもカムジャタン。ただただ無心に骨にしゃぶりつく。こんなにも一つの料理に集中したのはいつぶりだろう。心も体も、しっかり満たされた。