出張で帯広へ飛ぶ。日中、やんごとなき仕事があったので17時のフライト✈️20時前に帯広市に入る🌃


そんな私に、秋田のノッポねーちゃんから“指令”が下っていた。
「帯広なら、鳥せい行ぐべし」と。

というわけで、迷わず暖簾をくぐる。

まずは蒸し鶏のわさび醤油。

これ、ただのむね肉と侮るなかれ。しっとりと艶やかで、噛むたびにじわりと旨味が広がる。そこにわさびのアクセント。前菜というより、これはもう“開会宣言”。ビールが静かに、しかし確実に減っていく。

そして主役、若鶏の炭火焼き。

丸ごと一羽、どん、と登場。なかなかの迫力である。
地鶏のようなクセはないが、素直な肉の旨味が炭火の香りをまとって立ち上る。
立石の揚げ鶏とも違うし、高松の骨付鳥のようなスパイス感とも違う。
ただただ、炭と鶏の真っ向勝負。潔い。美味い。
またひとつ、「ああ、ここにも正解があったか」と頷く鶏料理に出会ってしまった。
しかし問題は量である。一人で丸ごと一羽。戦いを挑んだものの、後半はやや無言。
皿の上の鶏と、己の胃袋を見比べる時間が訪れる。
結局、残りはこっそりビニール袋へ。
ホテルに戻り、テレビの音をBGMにボソボソと続きをいただく。

旅の夜は、だいたいこんな感じだ。
満腹と少しの敗北感。
そして「次は誰か連れてこよう」と思いながら、また一人で来るのだろう。