仕事中、何気なく部下に加工した写真を見せたところ、彼女はふわっと微笑みながらひと言。
「エモいですね」

えもい・・・。
なんとなく「エモーショナル」ってことかな?と脳内でカタカナ英語変換機を起動しつつ、少しだけ背伸びをして返してみました。
「ちょっとドギつい感じかな?」
すると彼女は、やんわりと否定。
「いえ、そんなことはありませんよ」
そこからの会話は──自然死。
たぶん、私がZ世代だったら「エモい」がDNAに組み込まれていて、即座に情緒の琴線を理解できたのでしょう。
だがしかし、私は昭和後期のプロダクト。アップデートのタイミングを逃したまま、今日も脳内OSのバージョンは古いままです。
いやはや、言葉ひとつでジェネレーションギャップが浮き彫りになるとは…。
その瞬間、私はひとつの真理にたどり着きました。
「エモい」は、感情より年齢に突き刺さる言葉であるということを。