野球終わりの腹ペコランチ。
汗と土の匂いをまとったまま、久々にめん処 倖佳へ滑り込む。
店前でまず小さく息をのむ。
かつて650円だった一杯は、今や900円台へ。
とはいえ、このご時勢。米も油も光熱費も上がる中、ラーメンだけが時代に逆らえるはずもない。ここは潔く受け止める。
中華そば


店内の説明書きによれば、“米沢ラーメンから喜多方ラーメンへチェンジ”。
なるほど。まず感じたのは、スープの厚み。
以前よりも脂が前に出てきた。だが決して重くはない。野球後の身体には、むしろちょうどいいコクだ。

そしてチャーシュー。赤身主体からバラ肉へ。ほろりと崩れ、脂がじんわりと甘い。これは正直、歓迎すべき進化。思わずうなずく。
ただ、あの極太でゴリゴリ、噛むたびに“まだ、歯は大丈夫だな”と実感させてくれたメンマが、白髪ネギのような姿へ変わっていたのは、少しだけ寂しい。
あのメンマが健在なら、通う頻度は確実に跳ね上がっていた。そこだけが、惜しい。
とはいえ。
丼の底を見せる頃には、結局こう思っている。
「やっぱり、うまいな」と。
またふと思い出した日に、
バットの立石へ向かうことになるだろう。



































